アリーシャちゃん闘病記:扁平上皮癌と子宮蓄膿症とエイズキャリア:12/18
⚠️本記事は、本文中に酷い怪我の写真が含まれます。
➡️アリーシャちゃんを保護した経緯について
12月18日
彼に、その時が来たら呼ぶので、それまで仮眠を取るように伝え、アリーちゃんの傍で、優しく声を掛け続けました。
右耳からは、これまで出ていた膿とは違った汁が流れ続けて、最後はもう流れる汁すら残ってない状態になりました😔
1時半を過ぎた頃から呼吸困難になりはじめ、苦しそうに立ち上がって、右を上にした体制から、左を上にした姿勢になりました。
体の位置を変える時も、私の事をしっかり見続けていました。
体は限界を超えて辛いはずなのに、決して瞳を閉じようとしませんでした😢
2時、彼を呼びました。
ふたりでアリーちゃんの傍で声を掛け続けました。
もう頑張らなくていいからね・・・
楽になっていいよ・・・
助けてあげられなくて、ごめんね・・・
アリーちゃん来てくれてありがとう・・・
2時29分、息が止まりました。
この動画が、生きているアリーちゃんの最後の姿になりました。
アリーちゃんに、私たちが最後にしてあげられる事。
どんなに悲しくても、私たちしかやってあげられない事。
事前に彼と、エンゼルケアをどうするか話し合っていました。日中であれば、病院でエンゼルケアをしていただく事もできますが、夜中に亡くなった場合は、病院が開くのを待っていたら、体が硬直してしまうので間に合いません。癌に侵された右耳をどうケアしてあげたら良いのか、不安しかありませんでしたが、ふたりでやろうと決めていました。
脂肪が全く残っていないまでに痩せた体になっていたので、死後硬直が始まるまで1時間と予想して、その間だけ涙を止めました。
アリーちゃんの瞳は、亡くなった後も開いていました。瞳を閉じるように、上瞼と下瞼を繰り返し押さえてみましたが、どうしても閉じる事はできませんでした。
きっと最後まで私たちの事を見ていたいんだね、忘れたくないんだねって、そう思いました。
接着剤を使って閉じる方法もありますが、なんだかアリーちゃんらしくないのでしませんでした。
小さくなったアリーちゃんの体は、洗面化粧台の中のボウルにおさまる大きさだったので、ぬるま湯を出しながら、汚れた体の細部まで、何度もシャンプーをして洗い流しました。癌に侵された右耳も、奥の方まで剥がれた皮をめくって洗いました。
アリーちゃんが、目を開けて見ていたので、「気持ちい?」「爪も汚れてるねーブラシで洗おっかー」「綺麗になったよー」なんて、語りかけながら洗いました。
右耳の中にだけ、綿を詰めました。
闘病中に染み込んで落ちなくなった汚れは、完全に落とす事はできなかったけれど、アリーちゃんが神様の前にでて名前を呼ばれた時に、恥ずかしくないくらいには綺麗にしてあげられたと思います。
それからキッチンペーパーで拭いて、ブラシで毛を整えてあげました。
葬儀場の予約がすぐに取れるか分からなかったので、腐敗を少しでも遅くする為に、ドライヤーは使いませんでした。
箱の中に、フリースとペットーシーツ敷いてアリーちゃんを入れて、ペットシーツの下に、氷をビニール袋に小分けに入れて置きました。
5時過ぎ、アリーちゃんに「お休み」と言って、私たちも眠りにつきました。