ねこねこ亭の小さな命を守る会

あなたが餌をあげている野良猫は、近隣に迷惑をかけていませんか?当会には、毎年多くの相談・苦情が寄せられます。他人の敷地に糞をする、マーキングをする、発情の声がうるさい、車に傷をつける、子猫を産んでいる・・・、餌やりをするのであれば、繁殖して増えないような措置を行ってください。希薄な御近所付き合いの中で、迷惑だと思っている住人の方々は、餌やりへの不満を溜め込んでいます。怒りの矛先が、あなたが餌をあげている猫に向かう前に、増やさない努力をしてください。私達は、野良猫がいない社会を目指して、東京都葛飾区・江戸川区を拠点に、野良猫に不妊手術・去勢手術を実施する活動を行っています。

江戸川区大杉から保護したアリーシャちゃん:扁平上皮癌と子宮蓄膿症

⚠️本記事は、本文中に酷い怪我の写真が含まれます。

10月10日:相談

夜21時過ぎ、1通のメールが届きました。

メールには、1枚の写真が添付してあり、猫ちゃんの右耳付近は腫れて赤黒く変色していて、右耳がありませんでした。

たまたま通ったウォーキングの途中、咄嗟に撮影された写真だったので鮮明ではありませんでしたが、放置できるような状態ではないという事だけは、メールの内容からも伝わってきました😔

どこまで出来るかわからないけれど、何とかしてあげたい・・・

だけども今は、千葉県印旛郡酒々井町で起こっているトラバサミによる猫虐待事件の対応で、現場に行く時間すらありません😢個人ボランティアの集まりでしかない私たちの限界を超えて、みんなに負荷が掛かっている状態です。

10月11日

どうしたら良いか悩んだ末、以前から協力関係にある地元のボランティアさんへ連絡を取りました。私の代わりに現地へ行って、写真の猫ちゃんの捜索と保護までをお願いしました。

10月12日:保護

夜22時頃。地元のボランティアさんから、猫を保護したとの連絡が入りました。

10月13日:朝

地元のボランティアさんと、みやむら動物病院で待ち合わせをして、猫ちゃんを受け取りました。写真でみたよりも、目の前にいる子の状態はずっと酷く、言葉を失いました。

ここからは、本当に衝撃的な写真を掲載しています。心の準備をしてから、読んでください🙏

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右耳はもう腐って残っていません。顔の右側は大きく腫れ上がっており、膿が垂れ壊死に伴う強烈な腐敗臭がしました。壊死した部分は、感染症を起こしていました。

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体重は、2.6Kg。

ガリガリに痩せていて、抱っこして診察台の上に置ける程に馴れている猫ちゃんでした。

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血液検査をしていただいたところ、以下のような結果がでました。【】内は標準値です。

RBC赤血球:4.10M/uL【6.54-12.20】
HCTヘマトクリット値:19.1%【30.3−52.3】
HGBヘモグロビン濃度:5.8g/dL【9.8−16.2】
MCV平均赤血球容積:46.6fL【35.9-53.1】
MCH平均赤血球ヘモグロビン量:14.1pg【11.8-17.3】
MCHC平均赤血球ヘモグロビン濃度:30.4g/dL【28.1-35.8】
RDW赤血球分布幅:22.0%【15.0-27.0】
%RETIC%網赤血球:0.9%
RETIC網赤血球数:37.3K/uL【3.0−50.0】
RETIC-HGB:15.3pg【13.2-20.8】
WBC総白血球数:27.92K/uL【2.87-17.02】
%NEU%好中球:73.6%
%LYM%リンパ球:17.7%
%MONO%単球:6.1%
%EOS%好酸球:2.5%
%BASO%好塩基球:0.1%
NEU好中球数:20.56K/uL【2.30-10.29】
LYMリンパ球数:4.95K/uL【0.92-6.88】
MONO単球数:1.69K/uL【0.05-0.67】
EOS好酸球数:0.69K/uL【0.17−1.57】
BASO好塩基球数:0.03K/uL【0.01-0.26】
PLT血小板数:682K/uL【151-600】
MPV平均血小板容積:18.1fL【11.4−21.6】
PCT血小板クリット値:1.23%【0.17-0.86】
GLUグルコース:126mg/dL【74−159】
CREAクレアチニン:0.8mg/dL【0.8−2.4】
BUN尿素窒素:55mg/dL【16-36】
BUN/CREA:69
CAカルシウム:8.8mg/dL【7.8−11.3】
TP総蛋白:8.7g/dL【5.7−8.9】
ALBアルブミン:2.6g/dL【2.2−4.0】
GLOBグロブリン:6.1g/dL【2.8−5.1】
ALB/GLOB:0.4
ALTアラニンアミノトランスフェラーゼ:26U/L【12−130】
ASTアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ:27U/L【0−48】
ALKPアルカリフォスファターゼ:15U/L【14−111】
TBIL総ビリルビン:0.3mg/dL【0.0−0.9】
CHOLコレステロール:123mg/dL【65−225】
Naナトリウム:169mmol/L【150−165】
Kカリウム:4.3mmol/L【3.5−5.8】
Na/K:39
Clクロール:127mmol/L【112−129】
浸透圧:349mmol/kg

血液検査の状態から、重度の貧血と脱水である事が判りました😔残っている左耳や口の中は蒼白しており、一目で貧血を起こしている事は明らかでした。

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本来なら、麻酔をした状態で病変部位の組織を採取し、生検を実施して病名を確定しますが、麻酔ができる状態ではありませんでした😔

先生と相談し、針生検とレントゲンを行う事にしました。

針生検は、細い注射針を首元の腫瘍部分にチクっと刺して、針の中に採取された細胞を顕微鏡で観察します。 針が細いので麻酔がない状態でも痛みが少なく、あっという間に終わります。

針生検の結果、悪性腫瘍だろうとの診断でした。現段階で確定する事はできませんが、扁平上皮癌の可能性が濃厚との事でした。

扁平上皮癌は、頭部が腫れたり、治らない傷ができたら、真っ先に思い浮かぶ病名です。届いたメールに添付してあった写真を見た時から、そうだろうと覚悟していましたが、あまりにも手遅れすぎます😢

扁平上皮癌は、局所的に広がっていき(局所浸潤)、肺などの遠隔部位への転移確率が低い癌です。なので、出来るだけ早期に発見して外科手術を行い、腫瘍部分を含めて広く切除すれば、他の癌と比べ再発率が比較的低く、助かる確率も高い癌です。

顕微鏡で検査した細胞
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頭と腹部、全部で6枚のレントゲンを撮りました。

頭部のレントゲンでは、骨が溶けているようには見えませんでしたが、レントゲンで骨が溶けているかどうか判る確率は、40%位の確率でしかないので、レントゲンでは骨が溶けていないように見えても、CTスキャンをすると実際は、溶けていたという事もあるそうです。

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私は「少しでも希望があるのであれば、手術で顔の半分がなくなって、見た目が変わってしまったとしても、助けてあげたいです。」と先生に伝え、入院治療をお願いしました。薬の効果がでて腫れが引いてきた場合は、CTスキャンもする予定です。

この猫ちゃんの治療にあたっては、賛否両論ある事は重々承知してます。

世の中には「この状態であれば痛みの緩和のみで良いのでは」「辛い思いを継続させるより安楽死が良いのでは」「外で暮らす猫に治療は不要では」などといった意見をお持ちの方もいると思います。

ですが、もし将来的に癌の進行を止める事ができ、美味しい物をいっぱい食べて、ふかふかの布団で眠りにつく幸せを感じてくれるまでに回復できる可能性が少しでもあるのなら、どんな見た目になったとしても、私は助けてあげたいと思います。

個人ボランティアでしかない私ができる事は、ほんの僅かです。

どんなに頑張っても、世界中の全ての命を救う事はできません。これまでの活動でも、何もしてあげられなかった子たちもいます。だからこそ、せめて自分の腕で抱きしめた子の命だけは、全力で助けてあげたいと思うのです。

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この猫ちゃんを保護した場所は、江戸川区が管理する公共の場所です。
多くの餌やりがいる場所でもあります。

そんな場所になぜ、こんなにも酷い状態の猫がいたのか、私には全く理解できません。

病状からすると、少しずつ状態が悪化していき、長期に渡り酷い状態だったはずです。ガリガリに痩せた体は、レントゲンで、内臓脂肪や皮下脂肪がほとんどありませんでした。

ですが胃袋には、金属と石などが混じった食べ物で一杯でした。

保護した時、現場にはフライドチキンを角切りにした物が地べたに置いてあったそうです。チキンには、ムカデやカミキリムシみたいな虫が集まっていました。

地べたに餌を置く必要がありますか?
少なくとも私の仲間に、餌を地べたに置いて与えるような人はいません。地べたに置かれた餌を食べる猫は、金属片や小石を餌と一緒に食べてしまいます。そんな食べ物をあなただったら食べたいですか?

なぜ猫に塩分が高いフライドチキンを食べさせる必要があるのでしょう?
人間の食事を与え続けると、猫はダメージを受け続けていくということを知らないのでしょうか?

なぜ餌を放置して帰るのでしょう?
公共の場所では、犬を散歩させている人だっています。犬が食べたり、放置した餌にカラスが群がったり、餌をやる行為に対して苦情が増えるばかりです。

猫を守りたいから餌をあげているという主張の一方で、なぜ猫が憎しみの対象になってしまうような行為をするのですか?

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なぜ、こんな酷い状態になるまで、病院へ連れて行かなかったのですか?多くの餌やりがいるのに、その中のたった一人でさえも、病院へ連れて行ってくれる人はいなかったのですか?

少しずつ腐っていく耳を見ながら、毎日どんな気持ちで餌をあげ続けていたのでしょうか?

餌をあげることだけが、猫を見守るということなのでしょうか?

この子に餌をあげていたその人には、私が想像も出来ないような複雑な事情があるのかもしれません。誰もが納得するような、論理的な反論をお持ちなのかもしれません。

でも、どういった理由があるとしても、この子の命を縮めた事実は変わりません。この子に餌をあげていた人は、その事実を決して忘れないでください。

参考➡️西調布犬猫クリニック(扁平上皮癌の症例)

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アリーシャちゃんの闘病記を綴っています😌

➡️10/14〜10/17:エイズキャリアと子宮蓄膿症が判明😢
➡️10/19:子宮蓄膿症の手術実施(摘出した子宮の写真あり)
➡️10/20〜10/23:食欲旺盛です🍚
➡️10/24:退院しました

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