ねこねこ亭の小さな命を守る会

あなたが餌をあげている野良猫は、近隣に迷惑をかけていませんか?当会には、毎年多くの相談・苦情が寄せられます。他人の敷地に糞をする、マーキングをする、発情の声がうるさい、車に傷をつける、子猫を産んでいる・・・、餌やりをするのであれば、繁殖して増えないような措置を行ってください。希薄な御近所付き合いの中で、迷惑だと思っている住人の方々は、餌やりへの不満を溜め込んでいます。怒りの矛先が、あなたが餌をあげている猫に向かう前に、増やさない努力をしてください。私達は、野良猫がいない社会を目指して、東京都葛飾区・江戸川区を拠点に、野良猫に不妊手術・去勢手術を実施する活動を行っています。

江戸川区平井:多頭飼育崩壊🚺ナルちゃん:心室中隔欠損症

こちらのページは、2016年2月末に江戸川区平井で発生した多頭飼育崩壊の1匹(ナルちゃん)の心臓の経過について、まとめたものです😌

ナルちゃんは、2016年3月1日時点で、推定2歳くらいの女の子でした。

フェリシモ猫部の手帳にナルちゃんがいます❣️
DSC01117.jpg

2017年3月末
きっかけは、多頭飼育崩壊からほぼ1年後、里親さんが連れて行ってくださった健康診断でした。心臓に雑音が確認され、血液検査で、心筋トロポニン(参考値:0.000~0.056ng/ml)という項目が、0.092ng/mlという数値になっていました。

この時、先生の方からは、
・心臓の筋肉に障害があると数値が上昇する。
・猫ちゃんに多い病気(心筋症)
と言われ、毎年の健康診断で様子をみていきましょうということになりました。

2018年10月18日
再検査で、更に詳しい結果がでました。
・左房肥大(軽度)
・右心室三尖弁(軽度)
・左心室肺動脈弁閉鎖不全(中度)

まだ投薬の必要はない程度のもので、経過観察となりました。
また、今後は以下のような点に注意してくださいとの事でした。
・寝ている時の呼吸が1分間40回以上になっていないか
・舌の色が変化していないか
ナルちゃんの若さで、こういった症状がある子は、とても珍しいとの事で、長く近親交配が続いた事が、これらに影響している可能性も捨てきれないという説明があったそうです。

2019年4月20日
再検査の結果、症状の進行がみられたとの事。先生の方から「恐らく今後、肺高血圧症になってきてしまう」と説明があり、「絶対ですか?」と聞いたら「絶対です」と断言されたそうです😢

・猫では非常に珍しくまだ症例が少ない事
・犬ではよくある症状で、薬を飲むようになったら3、4年が寿命と言われました。
・寝ている時の心拍数を時々測定して、140以上だったら、病院へ連絡するように言われました。

今のところは、全く心配ないと言われましたが、寿命について、こちらから質問はしていないのに、薬を飲み始めたら3、4年と言われたことで、里親さん自身が、とてもショックを受けられていて、このまま病院に掛かり続けてよいかどうか判断する為にも、セカンドオピニンを勧めてみました。

2019年6月8日と9日
ねこねこ亭の掛かりつけのみやむら動物病院へ、セカンドオピニオンに来ていただきました。里親さんちから1時間ちょっと掛かります。ナルちゃん頑張りました💪

8日の午前中に預けて、病院がお昼休みの時間に詳しい検査を受けて、午後診療でのお迎えの予定でしたが、心臓がバクバクしすぎて正確な診断ができなかった為、急きょ、1泊させてから、翌日の早朝(患者さんがいなくて静かな時間)に緊張が少ない状態で検査をしていただきました。

9日、午前中にお迎え&詳しい説明を受けました。心臓についての詳しい図はウィキペディアの図を参考にしてみてください。
参考(ウィキペディア大動脈

ナルちゃんの心臓の病気は、心室中隔欠損症(VSD)というものだという事が判明しました。

左心室と右心室の壁に穴が空いていました。その為、血液が左心室から右心室に流れ込んでいます。右心室には、本来流れる量以上の血流があるので、肺動脈から肺に流れ込む量も通常より多くなっています。穴は大きいものではないので、いますぐノックアウトということではないけれど、時間が経過するにつれ、少しずつボディブローが効いてくる感じで肺に負担が掛かり、将来的に肺高血圧症になる可能性が高いんだそうです。

上の動画の一瞬を切り取ったものです。緑色になっている部分が、穴から勢いよく噴き出している瞬間です。

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人間の場合になりますが、分かりやすい説明をしてあるブログがありました。
参考【三男は心室中隔欠損症1型】VSDⅠ型と手術の可能性について

ナルちゃんの場合、先天的なものとの事でした。多頭飼育崩壊で長い間、近親交配が続いたことが一因だと思われます😢

人間の場合は、自然に穴が塞がることもあるそうですが、猫の場合は、それはないそうです。ただ、穴が、大きくなることもないそうです。

手術で穴にコイルを埋め込み穴を塞ぐ方法があるそうですが、手術中に亡くなるケースも多く、費用も100万を超える金額になるので、金額はともかく、手術のリスクを考えると、判断がとても難しいです。コイルは、日本製がないので、海外から、穴に合うサイズのものを取り寄せる事になるそうです。

東京周辺で手術ができる病院として、以下の3つを提示されました。紹介状が必要との事。紹介状は、いつでも書いてくれるそうです。

・小滝橋動物病院(豊島区)
・JASMINEどうぶつ循環器病センター(神奈川県横浜市)
・埼玉動物医療センター心臓病科(埼玉県入間市)

定期検診を受けている病院で言われた以下の3つについては、少し名前が違っていました。
・左房肥大(軽度)
・右心室三尖弁(軽度)→正しくは、三尖弁閉鎖不全
・左心室肺動脈弁閉鎖不全(中度)→正しくは、肺動脈弁閉鎖不全

3つとも、心室中隔欠損症の症状として現れる症状の一つ一つとの事でした。

幸いにして、ナルちゃんの穴は、小さいそうです😌

その為、今は薬を飲むような状態ではなく、今後手術をするかしないかなど、まだゆっくり考える時間がありますと言われました。

先の病院で、猫での症例は少ないといいつつも、薬を飲み始めたら3、4年の命と言われたのが、どうしても引っかかっていたので質問してみましたが、10年前後の寿命の子が多いけれど、それも症状の程度にもよるし、日々の生活環境にもよるので、一概には言えないんだそうです。それにナルちゃんの場合、とても発見が早かったという良い面もあるので、健康診断にいかず、末期になって異常に気が付いたという子と同じように寿命を考えるのも、違うような気がしています🤔

○今後、現れる症状としては
・疲れやすい
・呼吸困難になる
・動かない
犬の場合は、咳が出やすいという特徴があるそうですが、猫の場合は、それはあまりないそうです。

○今後について
今日の体重は、4.6Kgでしたが、太ると心臓の負担が増えるので、太らせないのがポイントだそうです。もう少し減らして、4Kgくらいでも良いかなとのことでした。猫じゃらしで興奮すると心臓がバクバクしちゃうので、毎日穏やかに暮らさせてあげるのが良いそうです⭕️食べ物は、療養食とかではなく、好きなものを食べて良いとのことでした🍚

フェリシモ猫部のクリアファイルにもなっていました💓
真ん中に堂々とナルちゃんがいます❣️

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ナルちゃんママには、初めての猫なのに、とても難しい選択をしてもらう結果になりました😔

昨年の猫部カレンダーにも❣️
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あれから、半年に1回、検査をしながら様子をみていますが、いまのところ変わった兆候もなく、ナルちゃんは元気に暮らしています☺️また何か変化があった場合は、こちらのページで報告したいと思います。

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