江戸川区平井:多頭飼育崩壊:2016年2月25日:立入り初日(飼い主編)
立入り初日、ねこねこ亭は、初めて飼い主と会いました。
印象は、気弱そうな、やつれて、ボロボロの服を着たオッサンという感じ。
話しかけても小さな声で遠慮がちに答えるような人でした。
部屋の中には、私、ボラミちゃん、社長さん、保健所のAさん、Bさんが入って、飼い主は、外で待機してもらいました。時々、ドアを開けて袋いっぱいに詰めたゴミを渡すと、外でゴミの仕分けを手伝ってくれました。
そんな作業の合間、飼い主と少し話をしました。こんな話です。
✅いつ頃から猫を飼いはじめたんですか?
7、8年前の夜の10時頃、(煙草を買った帰りか)(居酒屋の帰りか)夜道を歩いていたら、猫が「にゃー」と声かけてきて、「どうした?家がないのか?うちにくるかー?」って聞いたら、「にゃー」って鳴きながら家までついてきたので家に入れた。そしたら2ヶ月後に4匹子猫を産んだ。産まれた子は、何匹か知り合いにもらってもらったりしたんだけど、どんどん増えていった。
✅(立入りの前日、1才〜5才くらいまでの猫と聞いていたので)最初に拾ったその猫ちゃんは、いますか?
最初に拾った子は、当時、窓を10センチくらい開けていて出入り自由にしてたら、ある日、帰ってこなくなってしまった。
✅名前はありますか?
猫に名前はない。
✅(ゴミの山の中から、キャネットの2.7Kg入りで800円くらいの袋が大量に出てきたので)餌はどうしてましたか?
1袋を1日か2日くらいであげている。
今日も買いに行くというので「餌は私達が持ってくるから、そのお金で、自分のご飯買って食べて。」と言うと、小さくうなずいていました。「もしこれから先、猫のことが心配になったりしたら電話して、必ず里親さん探すからね。」「引越した先で、また猫拾ったりした時も、電話して。」と、そんな話もしました。
初日に保護した数は6匹。キャリーや捕獲器に入った猫を見ながら、飼い主は、愛おしそうに小さく何かを話しかけ、最後の別れをしていました。
飼い主も保健所の方も、押し入れの中に猫はいないだろうと言っていましたが、絶対いる❗️という確信があったので、押し入れを開けようとするも、窓の下まで糞尿が堆積していて、取り除かない限り、押し入れが開きませんでした⤵️だから、なんとしてもゴミを片付ける必要がありました😔
役所の人が、部屋を片付けて空にしないと、新しい家を紹介することができないみたいな話をしていました。
もしかすると飼い主は、ホームレスになるのも覚悟の上で、これまで退去を迫られても退去せず、保健所とかケースワーカーとの約束もすっぽかしたりしていたのかもしれません。
飼い主に「どこで寝るの?」と尋ねると、「今日も部屋の中で寝る」と言っていました。
立入り初日、分かったのは、月末までに部屋を片付けるのは、どんなに頑張っても無理という事💦人道的観点からも、次に住む家が決まっていない状況で、月末退去は無理だという事でした。
立入りをしていると、管理会社がやってきました。管理物件のひとつなので、中に入って確認するのかな?と思っていたら、ドアから数メートル離れた場所から動かず(数メートル離れていても、酷い異臭がします)、中には何度すすめても入りませんでした😑
そして、この日、初めて「大家が弁護士に依頼をしているから、管理会社的には関係ないし、自分はどうこうできる立場ではない」と話をしました。
ここで疑問が湧きました😳立入り前の1ヶ月程の期間、大家と話をすると「管理会社に頼んでいる」、管理会社と話をすると「弁護士に頼んでいる」と言っていたからです⤵️
そして、ゴミの袋を持って出てくる私に向かって、中の状況はどんな感じか何度も尋ねました。(自分で入って見てくればいいんじゃないか?と思いましたが)中の状況を説明すると、ゴミを片付けた後、清掃の専門業者を呼ぶが、もう賃貸は無理だろうから、空き部屋にするとか、修繕したら200万くらいかかるかなとか、そんな話ばかりしていました。
そして大家一家は、同じアパートの1室に住んでいますが、一度も顔を見せる事はありませんでした😑
つづく。