ねこねこ亭の小さな命を守る会

あなたが餌をあげている野良猫は、近隣に迷惑をかけていませんか?当会には、毎年多くの相談・苦情が寄せられます。他人の敷地に糞をする、マーキングをする、発情の声がうるさい、車に傷をつける、子猫を産んでいる・・・、餌やりをするのであれば、繁殖して増えないような措置を行ってください。希薄な御近所付き合いの中で、迷惑だと思っている住人の方々は、餌やりへの不満を溜め込んでいます。怒りの矛先が、あなたが餌をあげている猫に向かう前に、増やさない努力をしてください。私達は、野良猫がいない社会を目指して、東京都葛飾区・江戸川区を拠点に、野良猫に不妊手術・去勢手術を実施する活動を行っています。

大手術をしました🍁江戸川区春江町のお爺ちゃん地域猫

7月7日(夜)に捕獲をして、我が家のバスタブに捕獲器ごと1泊させて、翌朝病院へ運んで去勢手術をした野良猫ちゃん。周辺の餌やりさんの話では、10歳を超えるお爺ちゃん猫で、子供も沢山つくったそうです😳

そんなお爺ちゃん猫ですが、翌朝、お風呂場に行くと、ものすごい獣臭と悪臭でした💦

捕獲した当時から、よだれと口臭が酷い状態だったので、去勢手術の際に口の中を調べていただいたのですが、奥歯の全部を抜歯する必要があるほどに悪い状態でした😢

一時的な処置にしかなりませんが、先生と相談して、2週間効果があるステロイドの注射を打って、その後の経過観察分として8日分のステロイドの薬を処方していただきリリースしました。

7月8日撮影
プレミアムお爺ちゃん去勢手術後の写真

リリース後、ステロイドの効果があったようで、食欲が戻りました。でも、ステロイドが切れるとまた食欲がなくなるの繰り返しでした。引き続きステロイドの薬を処方していただき、餌やりさんにあげてもらっていましたが、次第にステロイドの効果も弱くなってきて、どんどん痩せていきました⤵️薬で誤魔化すのは限界にきていました。このまま何もしなければ、そう遠くない未来、亡くなってしまいます。

近くにスーパーがあって、塩分たっぷりの人間の食べ物をもらったりして生きていた子です😔腎臓など内臓の状態や、残っている体力がどれくらいあるのか、色々な問題はありましたが、餌やりさんたちと相談して、抜歯の手術をする決断をしました。

2020年10月26日:再捕獲

午後4時、気持ち良さそうに寝ていたお爺ちゃんを発見❗️捕獲しました。

27日の朝のお爺ちゃん
再び捕まったお爺ちゃんの写真

翌朝(27日)、捕獲器の中には、肛門から出たと思われる、塩辛のような形をした奇妙な物と、多量の出血がありました。写真右下の物は、焼かつおです。こんな状態で手術ができるのだろうか・・・不安でしたが、手術しなくても、残された時間は長くありません⤵️先生に全てお任せする事にしました。

出血と謎の物体の写真

食欲がなかった割に、ものすごく立派なウンチをしていました。

大量のうんちとプレミアムお爺ちゃんの写真

病院から(22時36分)手術が終わったとの連絡がありました。

手術時間は2時間に及びました。

途中、心拍が少し落ちたので、それ以上の負担は危険と判断して、9本の抜歯となったそうです。残っている歯は、根っこがしっかりしたもののみで、犬歯は残りました。

本当は、麻酔をする前に血液検査をするのですが、野良猫ちゃんの場合、凶暴なので捕獲器から出して押さえつけて検査をすることはできません。多少、不確定な結果となるのを承知で、血液検査もしていただきました。結果は、軽度の貧血(←食欲が落ちている)、炎症反応(←酷い口内炎なので)、腎臓の数値が少し高めでした。

捕獲器の中にあった奇妙の物が気になったので、その検査もしていただきました。

直腸検査は異常なし。

入院中も下痢が酷かったそうで、恐らく肛門に近い大腸炎、胃腸炎を起こしているのではないかとの事でした。大腸炎だとゼリー状の物が肛門からでてくる事があるそうです。入院中、絶食をして胃腸を休めているので、それで少し落ち着くのではないかとの事でしたが、念のため、下痢止めの薬を処方(朝と晩の4日分)していただきました。

抗生剤(コンベニア注射)と炎症を抑えるステロイド注射(2週間ほど効果があります)もしていただきました。

2020年10月27日:退院

翌朝8時過ぎ、病院から(手術の為、絶食していた為)下痢は止まっていて、意識もしっかりしているとの電話がありました。

夕方5時過ぎ、病院へお迎えにいくと、下の写真のように隅っこで固まって(爆睡?貧血?)していました。つんつんしても起きなかったので、初めてお爺ちゃんを触りました。自転車で運んでいる間に目が覚めたようで、捕獲器の布を取ると睨みつけていました 😑

退院時のお爺ちゃん。動かない・・・
手術後、動かないプレミアムお爺ちゃんの写真

捕獲器の中に餌を入れても食べてくれないで、もう暫く様子をみてからリリース予定です。

2020年10月29日:リリース

夜、ご飯とお薬を飲めたのでリリースしました。
地域猫ちゃんなので、リリースした後は、餌やりさんに状況を確認してもらうしかありません😔餌やりさんには、食欲が戻るまでの間は、スープや柔らかめの物をあげていただくよう、お願いしました🍚

お爺ちゃんの手術は、みやむら動物病院の高橋先生が執刀してくださりました。本当に大変な手術だったので(75,680円)の手術費用となりました。

餌やりさんは、お金は出せなかったので、餌やりさんを見守っているボラさん(=後に一緒に活動することになったコツコツボラさん)が、バイト代を貯めて、3万5千円寄付してくださりました。残りは、皆様からの寄付金を使わせていただきました🙏

今回、手術に踏み切った理由

・推定10歳になるまで(事故や虐待の危険を避け)生きていた子なので、今後も治療をすれば生きられる可能性が高かった事
・今年の夏、餌やりさん達が、周辺地域の全野良猫の不妊去勢手術をしてくださった事
・周辺住人に迷惑がかからないよう、お庭に猫トイレを置いてくださった事
・周辺住人への説明等、野良猫がいない地域を目指して頑張ってくれる姿勢があった事
・多数の餌やりさんが存在し、手術後のお爺ちゃんを丁寧に見守れる環境があった事
などの条件が揃ったからです。ご理解いただけましたら幸いです。

これからは、春江町に暮らす✨プレミアム爺さん✨として、第二の人生を頑張って生きて欲しいと願っています⤴️

2021/3/12撮影
椿の花に囲まれて元気そうなプレミアムお爺ちゃんの写真

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