ねこねこ亭の小さな命を守る会

あなたが餌をあげている野良猫は、近隣に迷惑をかけていませんか?当会には、毎年多くの相談・苦情が寄せられます。他人の敷地に糞をする、マーキングをする、発情の声がうるさい、車に傷をつける、子猫を産んでいる・・・、餌やりをするのであれば、繁殖して増えないような措置を行ってください。希薄な御近所付き合いの中で、迷惑だと思っている住人の方々は、餌やりへの不満を溜め込んでいます。怒りの矛先が、あなたが餌をあげている猫に向かう前に、増やさない努力をしてください。私達は、野良猫がいない社会を目指して、東京都葛飾区・江戸川区を拠点に、野良猫に不妊手術・去勢手術を実施する活動を行っています。

江戸川区春江町で耳カットがあるオスを保護しました:膿胸、エイズキャリア:ジュジュくん

2022年5月22日:はじまり

5月22日夜、春江町某所の餌やりさんから、餌場に具合が悪い子がいる(病院を紹介して欲しい)との連絡があったので、現地を知るスタッフに餌やりさんへの状況確認をお願いしました。

2022年5月23日

連日、重症の子の保護が続き、我が家の脱衣所、スタッフの車の中まで使って、緊急対応を続けていました。保護場所も余力もとっくに限界を超えている状況だった為、餌やりさん自身で保護ができるのであれば、すぐに捕獲に向かう旨を伝え、餌やりさんからの返事を待ちました😔

2022年5月24日

とはいえ、猫ちゃんがどうなったのか心配です。20時、現地を確認に行ったスタッフから動画が届きました。動画はその時の物です。

呼吸が荒く、薬を与えれば治るとかいう状態ではないのが分かりました。

スタッフに、餌やりさんに保護する意思があるかどうか急ぎ確認するようお願いしました。一刻を争う状態だと感じたからです😔

2022年5月25日

夕方、餌やりさんと相談の上、当会で保護する事になりました。症状が治ったとしても、リリースはしません❌

餌やりさん自身も保護猫を飼われており、これ以上の保護が難しい事や、病院で症状を話して薬をもらい飲ませて様子をみる、それでもダメな時には病院に連れて行くけれども、やはり保護は難しいとのお話でした😔

猫ちゃんの事は、ジージと呼んでいたそうです。年齢不詳ですが、爺さんぽかったから、ジージになったみたいです🤔

昨年か今年あたり、突然餌場に姿を見せた子で、その時既に耳カットが入っていたそうです。

今月の4日か5日あたりに2日ほど姿を消した時があったそうです。その後から、呼吸が荒くなっていたとのお話でした。

21時過ぎ、捕獲を試みるも失敗😔姿が見えなくなり、この日の保護は諦めました。捕獲の際、ちゅーるを少しとパウチを少し食べていました。

ジージくんの動画を撮影したスタッフも老衰かも?と言っていたくらいなので、こういった症例に接する機会が少ない方からすると、老衰なのか緊急性があるのか判断がつき難いのかもしれません。一つの目安でしかありませんが、ある日を境に突然症状がでた場合は緊急性があります。老衰であれば、前兆や弱っていく過程があります。

2022年5月26日

18時過ぎ。餌やりさんが捕まえてくれていました😭

病院が閉まっている時間となってしまった為、明日の朝一番で病院へ運ぶ事にしました。一晩、車の中で様子をみましたが、多少の食欲はあるようでした。

2022年5月27日:朝

朝一番にみやむら動物病院へ連れて行きました。林先生に担当していただく事になりました。

すぐに酸素室に入れていただき、少し落ち着いてからレントゲンを撮影しました。少し暴れたので、洗濯ネットに入れた状態で撮影しています。

その結果、肺や心臓が隠れてしまうほどに、胸水が溜まっている事がわかりました😔

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レントゲン写真を見慣れてない方も多いと思うので、くまちゃんのレントゲン写真(1枚目)(2枚目)を参考に違いを見てみてください。水が溜まり胸部全体が白くなって、肺や心臓がどこにあるか見え難いですよね?

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原因として今のところ考えられるのは、
1️⃣心臓の病気(水を抜いてもまた2、3日で水が溜まるかもしれないそうです)
2️⃣胸に何らかの腫瘍がある
3️⃣肺に腫瘍がある(転移がなければ原因部分の肺を切除、転移があれば手遅れ)

の3つ。
1️⃣の可能性が高いけれども、水を抜いてからでないと原因を突き止める事ができないとのお話でした。

交通事故の可能性は低いとのお話でした。

水を抜く為には、麻酔が必要となりますが、現在のところできるかどうかギリギリの状態です。そのまま酸素室で状態をみながら処置を行っていただく事になりました。

2022年5月27日:夜

ジージくんの結果を伺いに病院へ行きました。

胸水の正体は、膿でした😔原因は外傷に起因する物と思われるが、噛まれた傷などの痕跡がなし。症状がでてから、かなり時間が経過しているので、傷は自力で治ってしまった可能性もあります。

膿を抜いた後は、だいぶ楽になったようで呼吸も落ち着き、酸素室なしで大丈夫となったので、そのまま退院しました。

2週間効果がある抗生物質の注射(コンベニア)と点滴をして、飲み薬の抗生物質(1日1回8日分)を処方されました。様子を見ながら、1週間後に再診となりました。

それと、エイズ白血病検査の結果、エイズキャリアである事がわかりました😢現段階で、エイズを発症しているかどうかは未だ分かりません。

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猫伝染性腹膜炎(FIP)の可能性はなしとの事でした。

今日の血液検査の結果です。

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今日の体重は、4.56Kgでした。

2022年5月28日

2年の期限付きになりますが、ジージくんを預かってくださるボランティアさんが見つかったので、午前中、ボランティアさんのオウチに運びました💨

爺さん猫というには若いのに、名前がジージでは可哀想だなぁと思い、預かりボラさんに名前を考えていただきました。ジージ改め、ジュジュくんになりました💓

写真は、初めてのオウチへ到着して、捕獲器の中で待つジュジュくんです☺️落ち着いてます。

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預かりボラさんが、ケージやふかふかベットまで用意してくださりました⤴️

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ジュジュくんがいるお部屋は、エアコンもテレビもあって、窓からお外も見る事ができます☺️お部屋の中は好きに使って良いとの事。呼吸などに異変がなければ、ケージからでてフリー生活に入ります。

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捕獲器からケージに移動直後のジュジュくんです。ここどこ?みたいな感じで、ケージのあちこちの柵に顔を突っ込んでみては、お外に行けるか試していました😅あともう少しだけ辛抱してね♪

ジュジュくんの預かりさんは、長年、保護猫や地域猫活動を個人で続けておられて、経験豊富なボラさんです💪ジュジュくんの事も安心して託す事ができました。預かりボラさんに、感謝・感謝です💓

2022年5月29日

預かりボラさんから、今日のジュジュくんの様子が届きました☺️

お約束のトイレひっくり返し💦だけど掃除機も怖がったりせずに、お掃除にも協力的なジュジュくんだったそうです⭕️車とかバンバン通る場所で暮らしてたので、掃除機くらいの音はヘッチャラなのかもしれません😢お外の猫ちゃん達は、常に色んな危険と隣り合わせです⤵️

ウンチもシッコも問題なくできて、お薬もカリカリにトッピングしたら食べてくれたそうです🍚

2022年6月1日

預かりボラさんが、静かすぎて心配するほどに良い子のジュジュくん☺️お薬もちゃんと飲めているそうです💊

野良猫時代はカリカリが主食で、具合が悪くなってからは、ちゅーるしか口にしていなかったのですが、元々水を飲む量が少ない子だったのか、まだ体調がイマイチなのか🤔微妙なところですが、少しお水を飲む量が少ないみたいです。

カリカリの他に、ちゅーるは大好きなので3本くらいと、パウチもあげてもらっています。パウチは半分くらいしか食べないそうです。体が大きい子なので、食べられないはずはないはず😳まだ回復の途中なのかな・・・

2022年6月2日

なんという事でしょう⁉️体が元気になってきたからなのか?ジュジュくんの態度が悪くなってきました😑オニューのガリガリベッドもこの有様です💦

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預かりさんが添い寝までしてくれたというのに😰

「なんだこのおばさん、あんま見ねー顔だな」という顔してたとか😱ひょえ〜

明日は、体の隅々まで再検査する日。きっと先生の前では、ぴぇ〜んってヘタレ男になる事でしょう😅

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2022年6月3日

朝一番でジュジュくんの再診に行ってきました😌

今日のレントゲンと保護した時のレントゲン、比べてみると一目瞭然⤴️膿胸は完治❗️もうお薬もなくて大丈夫との事。驚異的な回復力で、先生もびっくりしていました☺️

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肺も綺麗に写ってますねー☺️

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先生から、1ヶ月以内〜数週間程度の膿の状態だったとお話がありました。あのまま放置していると膿も癒着というかドロドロ(湯葉みたいな?)状態になるんだとか。ジュジュくんの場合、そこまでの状態ではなかったそうです。間に合って本当に良かったです🌷

今夜はボラさんの家に1泊して、明日、預かりボラさんちへ戻ります☺️

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猫ちゃんの脱走防止に窓には柵をつけてあげてね☺️脱走防止柵は私が買って良かった物のひとつです。